抜染(ばっせん)について
DUKE KAHANAMOKUは1940年代後半から50年代のアロハシャツ業界をリードした古えのブランドでヴィンテージアロハシャツにご興味をお持ちの方ならば一度は聞いたことのあるブランドネームだと思います。KONA BAYオーナー、KC. KIUCHI氏はそのコレクターとしても知られますが、そのDUKE KAHANAMOKUのアロハシャツの特徴はフジエットというレーヨン地に抜染の組み合わせによる美しいプリントです。KONA BAYでも2004年以降のNEWモデルには抜染に富士えっという組み合わせが数多く採用されています。ここではその抜染に関する解説をさせていただきます。

抜染(ばっせん)とは、英文でDISCHARGE PRINT = 色抜きをすると言う意味です
一般的なプリント方法はオーバープリントと言い、白い生地の上に色を乗せていく方法です。
これに対して抜染は、生地を一度染め、プリント模様(モチーフ)を染まった生地から地色を抜き、モチーフの一色一色違う色を付けていく方法です。一度無地染め生地を作り、それにプリントしていくという、染めの工程にも時間のかかる贅沢なプリント方法です。特に濃色地染めの場合、白生地とは違いモチーフの型が見にくく、高度なプリント技術を要します。
レーヨンの抜染は素材的にも難しく、限られた染工場でしかプリントはできません。現在抜染のできる染工場は日本においては2社しかありません。(手捺染のプリント工場は除く)※2005年現在1社となりました。

また抜染の場合、染料にもスレーン染料という特殊なものを使用して地染めをします。スレーン染料とは、染料固着度が早く、色抜けの良い染料で、通常使われている反応染料の抜け不良を防ぐ染料のことでです。通常レーヨンは綿と同じ染料でプリントされますが、レーヨンの抜染の場合にのみ、このスレーン染料が使用されます。

抜染の特徴としては、まず型際の鮮明さがあげられます。例えば赤と紺の組み合わせ、これは反対色の組み合わせとなりますが、オーバープリントの場合は重なり部分(オーバーラップ)が どうしても起こり、その結果型際が汚くなり、出来上がったモチーフの鮮明さに欠けます。一方抜染の場合は、片方の色を抜くのでオーバーラップは無く、モチーフがくっきり、はっきり表現できます。抜染することによりオーバーラップが解消され、細かいモチーフの表現が可能となるわけです。また地染めをしているので、地色(グラウンドカラー)に奥行きがあり、オーバープリントの様な地ムラが無く、また裏まで染まっているので高級感が感じられます。

 
抜染の拡大画像:色の境目にハレーションと呼ばれる白く細い線が入り、隣り合った色がにじまず、よりくっきりと見える。

 
抜染された生地:生地の裏側を見ると、地色は裏も表と同じ色となっており、地染めしていることがよくわかる。


レーヨンは綿に較べてプリントの難しい素材、それを通常の工程より時間も費用も掛かる工程を加えて、より鮮明なプリントを作る、抜染はそれを可能にするプリント方法なのです。

また素材にフジエットというレーヨンを使う場合、オーバープリントの場合、生地に摩擦が起きるとこすれて糸目がかえり(縦糸がスピンしてしまう)、裏の染まっていない白場が表にでてしまいますが、抜染の場合は、生地を地染めしているため少なくともグランドカラーにはそのような事は起こりません。

 
オーバープリント:色の境目が重なり濁る。         オーバープリントの生地:裏地は染められていない。

オーバープリントの場合、生地を摩擦すると糸返りして白い線になってしまう。

ちなみに当店取扱いのハワイ産アロハシャツでは抜染の商品はまず見当たりません。KONA BAYの大英断!応援したいですね♪
KONA BAYの他には唯一Ali'i by Iolaniの Pineapple Harvest, Mana Panelのみが抜染で、その他はすべてオーバープリントで作られています。


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